災害時の栄養支援に活用できるエビデンス構築のため、災害時の健康・栄養に関連するデータを分析し、健康の保持・増進のための研究や、栄養格差を縮小させるための研究を行っています。
災害時の避難所において食事・栄養を改善するには、避難所の規模や設備、食事の提供方法や内容、専門家、避難所間の連携が改善要因となります。このようなエビデンスを国内外に発信することで、今後の災害に備え、災害時の健康・栄養に関連する課題の解決につなげます。
宇宙食と災害食には常温での⾧期保管など、その必要な特性に多くの類似点があることに着目し、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が認証制度を運営する「宇宙日本食」と一般社団法人日本災害食学会(JDFS)が認証制度を運営する「日本災害食」との連携の検討を共同で進めてきました。その結果、最初の取り組みとして「宇宙日本食」を「日本災害食」としても利用出来るよう、認証に向けて申請する場合の制度を整備しました。「宇宙日本食」が宇宙飛行士の食生活を支えるだけでなく、「日本災害食」として地上生活でも活用され、災害時の食のバラエティーを広げることになります。
JAXAの宇宙日本食