超高齢社会を迎えた現代において、健康寿命延伸のための障害の克服は社会全体の普遍的な課題であり、リハビリテーション医療に対するニーズは非常に高まっています。このような社会的ニーズを受け、京都府の高齢化に対する抜本対策である京都式地域包括ケア推進のプロジェクトとして、2014年10月1日に京都府立医科大学にリハビリテーション医学教室が設置されました。
リハビリテーション医療では、急性期・回復期・生活(維持)期まで長期の経過における様々な疾患や障害に対応する必要があります。また、関係する領域としては、1. 運動器障害 2. 脳血管障害 3. 呼吸障害 4. 循環障害 5. 摂食嚥下障害 6. スポーツ損傷 7. 小児疾患など多様な領域にまたがっていることから、高度な専門性が求められます。したがって、これらの分野を総括し、医療チームを指導し、臨床や研究を行うリハビリテーションを専門とする実践的な人材の育成が本教室の使命であります。
京都府立医科大学リハビリテーション医学教室は、他の医学分野との連携,創薬を踏まえた薬学分野との連携、ロボット開発を含めた工学分野との連携、社会的リハビテーション実践のための行政との連携などのさまざまな活動を通じて、世界のトップレベルのリハビリテーション医学・医療を地域にまで普及させて参ります。